2012年12月7日金曜日

人には「花鳥風月」が必要なのだ。


少し前ラジオのTOKYO FM「未来授業」という番組で、
養老孟司さんのスピーチをたまたま耳にした。


「人間関係の問題がなくならないのは
人と人との関係が世界をしめちゃうからだ。
自然の世界は人間の世界と別にあり、
それらは元々世界の半分半分だった。

人には「花鳥風月」が必要なのだ。

昔はそこら中に花鳥風月があっただろう、
今はそれがどんどん少なくなってきている。
バランスが悪いのだ。
何か悩みや苦しみを持っている時は
人間世界を離れて、自然世界に逃げ込むのです。
野原に行って虫の観察をすることです。
猫なんて特にいい、
彼らを見ていると悩んでるのがバカらしくなる
彼らは淡々と生きているでしょう。
人間世界だけに幸せを求めると危ない。


自然世界のプラスとマイナス、
人間世界のプラスとマイナス、
お互い良いところだけではなく
それぞれにあるけれど
人は、半分自然の世界がないといけないような気がする。


人には「花鳥風月」が必要なのだ。」





言葉は正確ではないけれど、
このような内容のことをお話されていた。




また、別のTV番組では「もっと果物を食べよう」という話題をみた。
日本の農家を助けるために、ゼリーや缶詰などはいけない、
あれは海外の安い輸入果物だから、生の果物を食べないと
日本の農家さんは救えない、という内容。

今はスーパーで一年中季節関係なく果物が食べられる、
冬だってスイカが食べられる時代だ。
食べたい時に食べたいものを食べられる。
それってとても良いことに思えて、実は良いことじゃない。

「旬のものが一番おいしい。」
分かりきってきたような言葉を改めて再確認する、
その季節に身体が必要とする栄養素をふんだんに含んでくれているから。
そして旬にしか味わえない楽しみが、もっと美味しさを引き立ててくれるから。




春は春を楽しもう。
夏は夏を楽しもう。
秋は秋を楽しもう。
冬は冬を楽しもう。



「人には「花鳥風月」が必要なのだ。」

養老孟司さんの言葉は本当にその通りだと思う。
ひとつの季節を楽しめば、次の季節が待ち遠しい。
1年先までお預けされるわくわく感がたまらない、
そう思えば今の季節がとっても貴重なものになる。



秋。
紅葉見に行けて嬉しかったなぁ。
とってもとってもキレイだった。




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